どんな痛みでどんな時が辛いのか教えて下さい私の元にいらっしゃる方々は、今まで病院や整形外科、接骨院や整体など色々と行かれていたという方が多いです。そういった方々が口を揃えておっしゃるのは『こんなに丁寧に話を聞いてくれる先生はいなかった』というお言葉です。
時間やお金をかけてまでなぜ痛みを取る必要があるのか、それは人によって様々です。例えばテニスが趣味だったのに、痛くて出来なくなった。膝が痛くて階段も登れず趣味だった旅行にもいけなくなってしまったなど痛みがあっては日々の楽しみを味わうことは難しいでしょう。お仕事のストレスを抱えていらっしゃる方は、その辛さを口に出してみることで心が軽くなることもあるでしょう。自分の力ではどうしようもない痛みをぜひ私の元で軽くして頂きたいのです。

尊厳を守って施術する人間であり続ける私が新人の時に、お客様に教えて頂いた大切な考え方は今でも中心にあります。それは『触れているのは物ではなく、人であるということを意識しなさい』という言葉です。当たり前のことだと思いますよね。ですが当時、働いていた大手の整骨院では、毎日たくさんの患者様がいらっしゃるので、流れ作業のように仕事をしなければなりませんでした。私は有難いことに最初からその言葉を教訓にしていたおかげで、お客様の小さな変化を意識しながら施術をしています。

常に治療家としての成長を続ける整体師として10年施術をしている今でも医師とセラピストのセミナーに通ったり、現代の日本の医療について学びに行ったりと私は技術や考え方の向上を怠りません。セミナーなども合わせると1,000万円以上は投資してきていると思いますが、これはひとえに私のことを信じて通ってくださるお客様のためです。少しでも痛みを軽くして差し上げたい、痛みのない日常を過ごして頂きたいという思いがあるので当然のことだと思っています。

常識を疑い痛みの原因を多方面から探る経験上分かったことですが、教科書に書いてあることは実践では役に立たないことが多いです。なぜなら生活習慣などは人によって違い、痛みが同じ場所に出ていたとしてもその原因は全く違うところにある場合が多いからです。ですから皆様の痛みの根本に向き合うことが大切だと考えています。
それでも万一、原因の分からない症例に出会ったときには徹底的に調べます。解剖学書や医学書など身体の基本に立ち返って調べます。また、健康情報については常にアンテナを張って生活をしているので、日々、知らない情報を調べて知見を広げることを無意識で行っています。

粗雑な治療に衝撃を受けた経験高校1年生の時に受けた整形外科での捻挫治療の粗雑さがあまりにも衝撃的で、自分のような経験をして欲しくない、という思いがあります。
私は小学生から続けていたバスケットボールで高校1年生の時には選手になり、1週間後に控えていた大切な大会前に歩けないほどの捻挫をしてしまいました。選手生命を絶たれてしまうのではないかという不安を抱えながら緊急で整形外科に受診しました。過剰な痛みの検査を受け、帰るときには痛みが何倍にも増していたにも関わらず、湿布を貼って様子を診るだけという結果でした。固定具も松葉杖もサポーターもなく、痛みが増したことに対する説明もなく、その不条理さに他の病院に診断に行くことも出来ず、ただ痛みに耐え、結局大切な試合にも出ることは叶いませんでした。

この仕事に対するやりがいその時に気づいたのは、自分のように悩んで困っている人がもっといるだろうなということでした。少しでもこういった悔しい思いをする患者様を減らしたいと使命感を持ちました。今思えば、この経験が私の治療家人生の始まりで、今も持っている大切な使命感になっていると思います。
そして、治療家になり、初めて自分のように捻挫で悩む学生の子が来たことがあります。しっかりと話を聞いて、説明をして治療をすると、その子は早期に復帰していきました。本当にこの仕事を選んで良かったとやりがいを強く感じました。